投資?投機?熱高まる
今年は「公的年金だけでは老後資金が2,000万円不足する」とした話題がありました。
それが影響してか、投資セミナーの類はどこも大入り満員のようです。
このところ米国株が好調なこともあり、日経平均もご案内のとおり好調。
電電公社民営化後、政府が保有しているNTT株式195万株を売却(1987年2月に上場)したとき一大ブームがありました。
NTT株長者が世間を賑わせた記憶があります。
投資ではなく投機ですか。
知識も興味もなく、資金もない状況では別世界の話。
その後、バブルは崩壊し失われた20年・30年とも言われます。
株主を大事に
当時のNTT株の売買単位(単元株)は1株でした。
そのひと株は現在200株に分割され、年末には400株(4単元)に分割されるようです。
株主を増やす結果になるのでしょう。
>株式分割および配当予想の修正ならびに株主の皆様へのdポイント進呈について(NTT)←リンク切れ
このニュースリリースで気になったのは長期保有の場合(3年目又は5年目)、dポイントが貰えるという話。
2020年3月31日(火)を基準日とする初回は5年以上4,500ポイントになります。
個人的には投信購入に使えるTポイントや楽天ポイントの方が嬉しいのですが。
グループ会社にドコモがいますからね。
落とし穴かも
あれ?証券会社の貸株制度を利用したらどうなるんだっけ。
NTTのIR担当の回答は「株主番号が同じなら継続保有とみなす」そうです。
株主番号は株主名簿管理人の信託銀行に問い合わせれば分かるかな。
SBI証券のよくある質問(FAQ)を見ると、微妙な回答があります。
>継続保有の株主優待や長期保有特典・記念優待を実施している銘柄について、貸株サービスで注意する点はありますか?(SBI証券)
追記(2019-12-27)
決算を跨いで貸し出している場合は株主番号が変わるようです。
NTT株の例で、配当を受け取るために3月と9月の権利付き/権利落ちの日程を意識して貸株から戻していてもダメ。
2009年3月期以降は金融商品取引法により四半期業績の開示が義務化されたことから四半期決算は必須。
6月と12月の四半期決算においても名義人であることが必要です。
信託銀行に確認すると山のような株主番号履歴が出てくるかも。